~兵庫県明石市・後編~


鯛ラバでブランド魚“明石ダイ”を狙い、柿本人麻呂の和歌に明石の歴史を感じ名物料理に舌鼓

 前編に続き、明石海峡でブランド魚“明石ダイ”を鯛ラバで釣り上げ、行列ができる人気店で本場“明石焼”に舌鼓。万葉歌人・柿本人麻呂を祀った神社では人麻呂が遺した和歌に、飛鳥時代の明石の海と釣りに想いを馳せ、明石の海の幸を最高の状態で提供する寿司店では、紅葉鯛づくしをいただきます!

≪【兵庫県明石市・後編】 放送時間≫

【関西エリア】
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光チャンネル:地デジ11ch 
2016年12月10・17日(土)20:00~、11日(日)12:00~、14日(水)23:30~、16日(金)22:00~
2017年1月11日(水)23:30~、13日(金)22:00~、14日(土)20:00~、15日(日)12:00~
Baycom:地デジ11ch
2017年1月18・25日(水)23:00~、22・29(日)21:00~

【関東エリア】
tvk
:地デジ3ch
2017年1月7日(土)、2月4日(土)7:30~

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【出演者】

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案内人:佐々木洋三 
◎公益財団法人関西・大阪21世紀協会専務理事
◎シマノアドバイザー
「公益財団法人関西・大阪21世紀協会」にて関西の文化力向上を目指し幅広い活動を行う佐々木氏は、関西各地のさまざまな文化に精通。また、シマノのアドバイザーとして、釣りを楽しみながら地域ごとに特色ある釣りと文化を探究している。

リポーター:仲みゆき
◎タレント
大阪府大阪市出身。関西を中心にリポーター、MC、ナレーション等で活躍中。

リポーター:アルミカン 高橋沙織
◎松竹芸能
兵庫県出身。お笑いコンビ“アルミカン”のツッコミ担当。神戸大学卒業、才色兼備の若手芸人として、テレビやラジオなどで幅広く活躍中。相方である赤阪侑子との女性をテーマにした、しゃべくり漫才にも力を入れている。

【今回訪れた場所】

  • 兵庫県明石市  釣り船「海豚」
  •  〃     「ふなまち」
  •  〃      柿本神社
  •  〃     「浦正」

さらなるサイズアップを目指して、明石海峡で鯛ラバ!

akashi_394 今回は兵庫県明石市への旅、後編。前回に続き、明石海峡での鯛ラバから番組はスタートします。
 前回は明石海峡大橋近くのポイントから釣り始め、佐々木さんがガシラ、キジハタ、明石のブランド魚“明石ダイ(マダイ)”を釣り上げ、仲さんもマダイをゲット。後編では、ポイントをトレースしながら船を移動して広範囲に探る“流し釣り”で、マダイを狙います。


(佐々木さんのワンポイントアドバイス)

 水深が深く起伏があるときや潮が速いとき、今回のような“流し釣り”で鯛ラバが流されるときは、底取りをしやすく(仕掛けの着底をわかりやすく)して、マダイがいるタナ(泳層)を的確に探れるよう、鯛ラバのヘッドを重いものにチェンジしましょう。今回は、70gから90gへ変更しました。
 鯛ラバのヘッドには45~160gまで様々な重さと形状があり、船長へ事前にどのくらいの重さのヘッドを用意したらよいか、訪ねておきましょう。また、釣る場所や状況によってアタリカラーも変化しますので、同じ重さであっても複数色揃えておくとよいでしょう。
 ヘッドの交換、鯛ラバの仕掛け作りは番組内で、「ネクタイの交換」と「リーダーとフックの付け方」は、前回の番組とブログ【兵庫県明石市・前編】で紹介していますので、参考にしてください。

akashi_563 今回の“流し釣り”での注意点は、船が移動するため鯛ラバが流されてラインが出てしまうことで根掛かりが発生しやすくなるため、仕掛けが着底したら、すぐに巻き上げ始めること。着底した時に、フッとリールのスプール(ラインが巻かれている部分)が止まるサインを見逃さないようにしましょう。
 また、着底を把握するためには、カウンター付きのリールがお薦めです。船長から伝えられた深度と実際に着底したときのリールの表示(ラインが出た長さ)をチェックしておくと、船の移動によりどのくらい余分に流されたかがわかり、タナを探る際の参考になります。

 

akashi_377 淡路島と明石の間に位置する明石海峡は、海峡が狭いので潮の流れが速く、複雑な海底地形により数多くの魚介類が生息し魚影が濃く、良質なマダイが育まれる絶好の釣り場。しかし今年は、「例年に比べ雨が少なく海水温が高く、塩分濃度が急激に上昇したことから海底付近の酸素濃度が低下。マダイの活性が低下し、釣果が安定していない」と、釣り船「海豚」の船長・大村健治さん。秋から冬へ海水温が下がり、マダイが駆け上がりのポイントに戻ってくれば、鯛ラバに喰ってくるだろうと教えてくれました。

akashi_381 潮も止まり活性が下がったこともあって、コツンコツンというマダイらしいアタリはあるものの、喰い渋る状況が続きます。しかし、隣の船の釣り人が手にしたメジロ(ワラサ)を目にし、「私たちも大物を!」と気合は十分。すると佐々木さんの竿が、ギュンギュンと大きく引き込まれます。厳しい釣果が続く明石の海であっても、さすが佐々木さん。見事、前回よりサイズアップした本名のマダイを釣り上げます。

akashi_529 その後、潮が動きはじめると仲さんがガシラをゲット! 続けざまに佐々木さんも、同じくガシラを釣り上げます。そして残念ながら未だ、アタリはあるものの釣果がない高橋さんの竿が、突然、フワリと軽くなり……鋭い歯を持つサワラやタチウオといった魚に、仕掛けが切られてしまったようです。その直後、仲さんの竿がグイッとしなり、続けて高橋さんもアタリを捉えてダブルヒット! タチウオをゲットした仲さんに続けと、高橋さんも仕掛けを巻き上げますが、またもプツリと切られてしまいました。
 喰いついた場所によっては高橋さんのように、鯛ラバで使用する太さのリーダーでは、切られてしまう可能性があるタチウオ。撮影時の10月末は、以前お届けした【大阪府岸和田市編 大阪湾タチウオ後編】で紹介したように、明石海峡にタチウオが回遊するシーズンでもあるのです。

akashi_538 その後、再び仲さんと高橋さんがダブルヒットし、仲さんはサイズアップしたマダイ、高橋さんはガシラをゲット! 高橋さんが念願の1匹を釣り上げたところで、今回は納竿となりました。


【海豚】 http://umibuta.jp/
兵庫県明石市二見町東二見 二見港内
TEL/090-3624-6900

 


【今回使用したシステム】
【ロッド】佐々木洋三/炎月プレミアムB69L-S、リポーター/炎月SS B610M-S
【リール】佐々木洋三/炎月100PG、リポーター/炎月CT 100PG
【ライン】マスターシップ船EX8PE1号
【リーダー】フロロカーボン12ポンド(3号)/3m
【ルアー】炎月月華TG(70g・90g)、集魚ネクタイビビットカーリー など
【針(フック)】炎月 鯛ラバ カスタムフック

玉子をたっぷり使った生地がフワリとうまい“明石焼”

akashi_0202 鯛ラバを楽しんだ後は、特産品の“明石ダコ(マダコ)”を使った名物料理『明石焼』を味わおうと、行列ができる人気店「ふなまち」へ。
 全国的に名が知れる明石焼ですが、地元の明石では『玉子焼』と呼ばれ、その歴史は170年以上。発祥には諸説ありますが、江戸時代末期にあるべっ甲職人が、接着剤に玉子の白身を使ったかんざしの装飾『明石玉』の製造をはじめ、明石玉が全国的な人気となって製造が活発になると、玉子の黄身が大量に余るようになりました。その黄身と明石ダコを使って、玉子焼(明石焼)が作られるようになったといわれています。

akashi_0210 また、関西圏外の人々からは、「出汁で食べるのが『明石焼』、ソースで食べるのが『たこ焼き』」と思われがちですが、本場の明石焼は材料も作り方も違います。明石焼の具材は明石ダコのみで、銅板で柔らかく焼き上げて箸でひっくり返し、出汁で食べるもの。一方たこ焼きは、タコ以外に紅ショウガや青海苔などがトッピングされ、鉄板で表面を硬く焼き上げてアイスピックでひっくり返し、ソースをかけていただきます。
 焼きたて熱々の明石焼をいただくと、なるほど本場の人気店! 玉子をたっぷり使ったフワフワの生地、明石ダコの美味しさが口いっぱいに広がります。また「ふなまち」では、ソースをかけてたこ焼き風でいただくこともでき、自分好みの明石焼を楽しむことができます。

【ふなまち】 http://funamachi.jp/
兵庫県明石市材木町5-12
TEL/078-912-3508
◎営業時間/10:30~18:00
◎定休日/金曜、第2・4木曜

明石の海と釣りを詠った柿本人麻呂を祀る神社

kakimoto_shrine 次に訪れたのは、境内から瀬戸内海や明石海峡大橋を望むことができる、柿本人麻呂を主祭神として祀る柿本神社です。地元の人々から「人丸(ひとまる)さん」と呼ばれ親しまれる柿本神社は、仁和3年(883年)に寺の僧侶が人麻呂のために祠を建てて祀っていたものを、人麻呂を大変崇拝していた明石城主の小笠原忠政が、元和6年(1620年)、人麻呂と縁が深いこの地に移したといわれています。
 飛鳥時代を生きた官人であり万葉集の代表的歌人として、数々の作品を残した人麻呂ですが、明石を詠んだ和歌がいくつかあります。
「天離る 鄙の長通ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ(あまざかる ひなのながちゆ こいくれば あかしのとより やまとしまみゆ) ―都から離れた田舎からの遠い道のりを、恋しく思いながらやってくると、明石海峡から大和の山々が見えた―」
 人麻呂が岩見(島根県)から海路で、やっと到着したときの思いが表現されており、この頃すでにこの地が“明石”と呼ばれていたこともわかります。

akashi_0011 また、人麻呂の和歌には、釣りを歌材にしたものもあります。
「荒栲の 藤江の浦に鱸釣る 海人とか見らむ 旅行く我を(あらたえの ふじえのうらにスズキつる あまとかみらむ たびゆくわれを)―この地の人々は、藤江の浦(明石市松江の藤江海岸付近といわれる)でスズキを釣る漁師だと見ているだろうか、船に乗り旅をしている私を―」
 1300年以上前、鯛ラバを楽しんだ明石の海で同じように人麻呂も船に揺られ、当時の人々もスズキ釣りをしていたという歴史を今に伝えています。

【柿本神社】 http://www.kakinomoto-jinja.or.jp/
兵庫県明石市人丸町1-26
TEL/078-911-3930

明石の魚を知り尽くした名店で紅葉鯛を味わう

akashi_579 旅のしめくくりに明石の海の幸をいただこうと、鮮度と味にこだわった寿司と魚料理がいただける「浦正 明石本店(浦正鮨)」を訪ねました。
 浦正では、直接競り落とした活魚をすぐに店の生簀に運び、マダイであれば1日落ち着かせてから神経絞めをして調理するなど、明石の魚介類を最高の状態でいただけます。
 今回は、春に獲れる天然マダイを“桜鯛”と呼ぶのに対し、秋に獲れる“紅葉鯛”をいただきます。明石海峡にもまれて身が引き締まり、極上の身を持つといわれるブランド魚“明石ダイ”ですが、夏から秋にかけて豊富に餌を食べ、脂がのった紅葉鯛は格別です。

akashi_582 美しい身が輝く刺身は、紅葉鯛ならではの脂の甘みとうま味が、口の中いっぱいに広がります。そして『鯛のしゃぶしゃぶ』は、身に軽く火が通されたことで歯ごたえが増し、うま味も凝縮されてなんとも美味。最後は、炙った皮の香ばしさとスダチの香味、そして塩がうまさを引き立てる寿司をいただきました。さすが、どの料理も明石の魚を知り尽くした、名店ならではの美味しさです。
 ブランド魚“明石ダイ”を求めて鯛ラバを楽しみ、海と共に育まれた明石の食と歴史、文化に触れた今回の旅。兵庫県屈指の上質な魚と出合える明石をぜひ一度、訪ねてみてはいかがでしょうか。

【浦正 明石本店】http://www.urazushi.com/
明石市日富美町14-23
TEL/078-917-9955
◎営業時間/11:30~14:30(L.O 14:00)17:00~22:00(L.O 21:00)
◎定休日/火曜