~大阪府岸和田市・大阪湾タチウオ後編~


“岸和田だんじり祭り”の歴史と情熱に触れ、釣ったタチウオの絶品和食に舌鼓

 岸和田の地名の由来となった岸和田城から街を眺め、江戸時代から300年以上続く“岸和田だんじり祭り”の歴史を体感できる「岸和田だんじり会館」を見学。だんじり製作所で祭りに注がれる情熱と伝統技に触れた後は、今年当たり年の大阪湾タチウオ・ジギング後編! 最後は地元漁師おすすめの店で、釣り上げた新鮮なタチウオを使った絶品和食を味わいます。

≪大阪府岸和田市・大阪湾タチウオ後編 放送時間≫

【関西エリア】
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光チャンネル:地デジ11ch 
2016年10月9・16日(日)12:00~、12(水)23:30~、14(金)22:00~、15(土)20:00~
2016年11月11日(金)22:00~、12(土)20:00~、13(日)12:00~、16日(水)23:30~
Baycom:地デジ11ch
2016年11月16・23・30日(水)23:00~、20・27(日)21:00~

【関東エリア】
tvk
:地デジ3ch
2016年11月12日(土)、12月10日(土)7:30~

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【出演者】

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案内人:佐々木洋三 
◎公益財団法人関西・大阪21世紀協会専務理事
◎シマノアドバイザー
「公益財団法人関西・大阪21世紀協会」にて関西の文化力向上を目指し幅広い活動を行う佐々木氏は、関西各地のさまざまな文化に精通。また、シマノのアドバイザーとして、釣りを楽しみながら地域ごとに特色ある釣りと文化を探究している。

リポーター:仲みゆき
◎タレント
大阪府大阪市出身。関西を中心にリポーター、MC、ナレーション等で活躍中。

リポーター:アルミカン 高橋沙織
◎松竹芸能
兵庫県出身。お笑いコンビ“アルミカン”のツッコミ担当。神戸大学卒業、才色兼備の若手芸人として、テレビやラジオなどで幅広く活躍中。相方である赤阪侑子との女性をテーマにした、しゃべくり漫才にも力を入れている。

【今回訪れた場所】

  • 大阪府岸和田市 岸和田城
  •  〃      岸和田だんじり会館
  •  〃      大下工務店
  • 大阪府堺市   釣り船「K’s(ケイズ)」
  • 大阪府岸和田市 季節料理「よこ山」

岸和田のシンボル、地名の由来となった“岸和田城”

kishiwada_0006 今回は大阪府岸和田市の旅。最初に訪れたのは、海近くに聳(そび)える岸和田城です。
 岸和田城は建武元年(1334年)、楠木正成(くすのきまさしげ)の甥である和田高家(にぎたたかいえ)が、当時“岸”と呼ばれていたこの地に城を築き、「岸の和田氏」が転じて、「岸和田」という地名になったといわれています。
 その後、羽柴秀吉の紀州征伐の拠点として再築城され、江戸時代には徳川家康の妹の子である岡部宣勝(おかべのぶかつ)が入城。岡部氏13代にわたる居城となりましたが、文政10年(1827年)に落雷で焼失。元の岸和田城は5層天守であったそうですが、明治維新を経て堀と石垣だけが残され、現在の3層3階の模擬天守は、昭和29年(1954年)に再建されたものです。また、城の前に広がる庭園「八陣の庭」は、国指定名勝に指定されており、大小さまざまな石で作庭された美しい庭越しに城を眺めることができます。

【岸和田城】
岸和田市岸城町9-1
TEL:072-431-3251
◎開場時間/10:00~17:00(入場は16:00) 
◎休場日/毎週月曜(月曜が祝日・休日の場合開場)、年末年始
◎入場料/大人300円、3館(岸和田城・岸和田だんじり会館・きしわだ自然会館)共通券:大人700円

世界中の人々を魅了する“岸和田だんじり祭り”

kishiwada_0054 地名の由来を訪ねた後は、“岸和田”といえば“だんじり”です。そこで、日本のみならず世界中から見物客が訪れる“岸和田だんじり祭り”について知ることができる「岸和田だんじり会館」へ向かいました。
 岸和田だんじり会館へは、岸和田城から徒歩約4分。祭りの歴史や貴重な資料、過去に使用されていた地車、木彫の数々、各地域で異なる半被や飾りなどが展示され、大画面で祭りの3D映像を見ることもできます。

kishiwada_0072“地車(だんじり)”とは、祭礼で奉納される“山車(だし)”の近畿一円での呼び名で、岸和田だんじり祭りの起源は、今から300年以上前の江戸時代中期。当時の岸和田藩主・岡部長泰(おさかべながやす)が、京都伏見稲荷を岸和田城内に勧請(かんじょう)し、その稲荷神社を年に1度、庶民が参拝する稲荷祭がはじまりと伝えられています。
 その後、地車を引く祭りが行われるようになると、特徴ある岸和田型地車(下だんじり)が製作され、やがて男性たちが威勢よく走らせながら直角に向きを変える“やりまわし”を行うようになりました。こうして地元の人々によって育まれ、独自のスタイルに発展した岸和田だんじり祭りは、毎年9月、10月に市内各地域で行われ、合計80台以上の地車が、街をダイナミックに走り抜けます。
 館内に入り最初に訪ねたのは、岸和田型地車がある展示室です。現存する最古の地車(200年以上前に製造)をはじめ、幕末から平成2年(1990年)まで149年間、紙屋町で実際に使用されていた地車を間近に見学しました。
 続いて体験コーナーでは、佐々木さんと仲さんのお囃子(はやし)に合わせて、高橋さんが大屋根に乗って舞う“大工方”を担当。威勢のよいかけ声で「そりゃそりゃー!」と……!? その様子は番組でぜひご覧ください。

【だんじり会館】http://www.kishibura.jp/danjiri/
岸和田市岸城町9-1 
TEL:072-431-3251
◎開場時間/10:00~17:00(入場は16:00まで)
◎休場日/毎週月曜(月曜が祝日・休日の場合開場)、年末年始
◎入場料(天守閣):大人 300円 中学生以下 無料

祭りを愛する人々が継承する伝統技

kishiwada_0144 岸和田だんじり祭りの歴史に触れた後は、地車を製作する「大下工務店」へ。大きな地車もすっぽり入る高い天井の工場に入ると、木材の心地よい香りが漂います。お話をうかがったのは、日本古来の祭り文化を守り続ける関西地車製作事業協同組合の理事長を務め、歴史ある伝統技を全国に広めている代表の大下孝治さんです。

kishiwada_0105 大下工務店では新調される地車のほかに、年間20台近くの地車を修理するそうですが、工場には1週間後に納品を控えた完成間近の地車が置かれていました。地車の製作には3年から5年の歳月がかかりますが、一台一台、地域によって多岐にわたる要望を叶えながら、熟練した職人たちが匠の技を注ぎ、精魂込めて作ります。 また、日本には5か所製作するところがありますが、そのうちの4つが岸和田に。それは、祭りを愛する人々によって培われた伝統と技が、今も変わらずこの地で受け継がれていることを物語っています。

【大下工務店】http://www.kanjikyo.com/about/oshita
大阪府岸和田市土生町2-7-38
TEL:072-432-6924

今年、大阪湾当たり年のタチウオ・ジギングを満喫

sakai_0143 大阪を代表する“岸和田だんじり祭り”の歴史と伝統、祭りへの熱い情熱に触れた後は、前回に続き“釣って楽しい、食べて美味しい魚”として、関西でもますます熱を帯びているタチウオ・ジギング後編です。
 タチウオ・ジギングについてのおさらい、リーダーとファイティングリーダーの結び方などは番組中で、また前回の【大阪府堺市編・大阪湾タチウオ・ジギング前編】のブログでも紹介していますので、そちらをぜひご覧ください。


(佐々木さんのワンポイントアドバイス)

 紀伊水道沖の深場で越冬したタチウオは、海水温が上昇する6月過ぎから産卵のため大阪湾に入りはじめ、低水温期に入る前の11月末頃より湾外へ出て紀伊水道沖へ向かいます。このため大阪湾のタチウオ釣りは、梅雨明けから徐々に魚影が濃くなり、8月の立秋過ぎから11月末までがベストシーズンです。
 北上したタチウオが大阪湾内に滞留する10月末になると、大阪湾の堤防からタチウオが釣れるほどですが、船釣りでは深場へ戻るタチウオ狙いで12月も楽しめます。

sakai_0508 タチウオの回遊ルートは、淡路島を挟んで東周りと西周りの二つです。このためタチウオが大阪湾にたどり着くまで、東周りのタチウオが釣れる和歌山県由良沖・兵庫県淡路島洲本沖・大阪湾、西回り鳴門海峡経由のタチウオが釣れる兵庫県神戸沖・須磨沖とでは、釣れる時期にズレがあり、魚影も潮回りによって異なります。今回は大阪湾から出港し、神戸沖のポイントでタチウオを狙いました(8月末)。
 タチウオは寒くなるにつれ数は減っていきますが、次第に脂ものってサイズアップし“ドラゴン”と呼ばれる大物に出合えるのも夢ではありません。また今年、大阪湾は当たり年といわれ好釣果が出ているので、タチウオ・ジギング未体験の方も、ぜひこのチャンスにチャレンジしてみてください。

 


sakai_0388 前回の放送では、開始早々タチウオの連続ヒットに恵まれ、確実に釣果を伸ばした3人。引き続きタチウオが泳ぐタナ(棚:魚が泳いでいる層)ををジギングの基本、竿を1回上げる(シャクる)と同時にリールを1回巻く“ワンピッチ・ジャーク”でリズムよく探っていきます。するとまたもヒット続出! 良型のタチウオを続々と釣り上げます。


sakai_0290 タチウオは群れで泳ぐため、群れに遭遇できるか否かで釣果に差が出ますが、誰かがヒットしたら同じタナを的確に攻められるかも勝負の分かれ目。水深がわかるカウンター付きのリールを使用するのが断然有利です。
 功を奏して歓声が次々と上がる船中でしたが、タチウオは歯が鋭いため、釣り上げたらタチウオ用ハサミでつかんで針を外すこともお忘れなく。


sakai_0462 順調にタチウオを釣り上げたところで、潮の変わり目を狙って大阪湾でこの時季(8月末)ジギングで楽しめる青物を狙うため、ポイントを移動。根掛かりをしないようにジグが着底したら、すぐにアクションを開始します。
 するとさっそく、仲さんがハマチをゲット! 続いてポイント移動のためジグを巻き上げていた高橋さんの竿が、中層でググッと引き込まれます。タチウオとは違う引きに期待しながら巻き上げると、小ぶりながらサゴシ(サワラ)をゲット! 思いもよらない時に魚が掛かってしまうのも、釣りの楽しいところです。


sakai_0355 潮が変わったところで、再びタチウオを狙って神戸沖へ移動します。すると高橋さんが、今回一番のサイズ、指5本以上のタチウオを見事釣り上げたところで、今回は納竿。タチウオの数も釣れ、ハマチとサゴシも釣り上げた、大満足の釣果となりました。


【フィッシングガイドサービス K’s(ケイズ)】 http://www.ks-osaka.jp
大阪府泉佐野市住吉町 食品コンビナート北岸壁  
TEL:090-8375-5454

 


【今回使用したシステム】
【ロッド】佐々木洋三/ゲーム サーベルチューンB66ML、リポーター/グラップラー B631
【リール】佐々木洋三/グラップラーCT 150HG、リポーター/オシア カルカッタ 300HG
【ライン】マスターシップ船EX8 PE1号
【リーダー】佐々木洋三/フロロカーボン24ポンド(6号)、リポーター/フロロカーボン30ポンド(8号):2ひろ半
【ファイティングリーダー】ナイロン100ポンド(24号):50㎝
【ルアー】スティンガーバタフライ センターサーディン70~135g
【フック】バーブレス2本針をジグの前後にセット
【リーダーとルアーの接続】平打ちリングにリーダーを結束しスプリットリングでジグに接続

釣りたてタチウオの絶品和食に舌鼓

kishiwada_0178 今回、釣り上げた魚を持ち込み調理していただいたのは、大阪府泉大津市にある「季節料理 よこ山」です。地元の漁師さんからも「鮮度の良い料理が食べられる」と評判の店で、釣り上げたタチウオ、ハマチ、そしてサゴシを調理していただきました。
『太刀魚湯葉あんかけ』は、タチウオの薄く細長い身を贅沢に編み上げる“網代結び”にしてから調理。編むことで厚みが増し、フワフワとしたタチウオの白身にトロリとした湯葉入り餡が絡み、松茸の香りが華を添えて何ともいえません。釣り人だからこそ味わえるタチウオの卵は、大根で巻いて『太刀魚の卵うま煮』に。しっとりふんわりとした卵を、出汁が染み込んだ歯ごたえのある大根が引き立てます。もちろん鮮度抜群、釣りたてのタチウオ、ハマチ、サゴシのお造りもいただきました。

 岸和田の歴史と文化に触れ、大阪湾でタチウオ・ジギングを楽しんだ今回の旅。岸和田だんじり祭りが行われる9月~10月初旬は、大阪湾のタチオウ釣りもシーズン真っ盛り。タチウオ釣りに出かける際はぜひ、岸和田を訪ねてみてはいかがでしょうか?

【季節料理 よこ山】
大阪府泉大津市穴田56ー2
TEL:0725ー26ー0000
◎営業時間/17:00~24:00(LO.23:30)
◎定休日/日曜